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Fault treeの自動生成 (18) |
Fault Treeの構成
PMHF式に準拠してFault Tree (FT)を構成します。まず基礎となるFTは図929.1のとおりです。このFT構成法は弊社の†過去論文に依るものです。これは後で示すPMHF式を再現するように構成しています。

次に対応するPMHF式を示します。前記FTの構成法にはMethod 1, 2, 3と3種あり、それぞれ以下のような特徴があります。
- Method 1: 2nd SMが無いものとする。もっとも単純なツリーであり、真値よりもPMHFは大となるため、初期にワーストケースを見るのに都合が良い。 MPMHF=(1−KIF,RF)λIF+KIF,RFλIFλSM
- Method 2: 2nd SMのカバレージKSM,MPFの効果を加えたもの。ただし、真値よりも次のMethod 3で加わる効果が入っていない分だけPMHFが小さく算出されることが問題。ただしこの誤差はKSM,MPFが小さい時またはτが小さい時は無視できる。 MPMHF=(1−KIF,RF)λIF+KIF,RFλIFλSM((1−KSM,MPF)Tlifetime)
- Method 3: Method 2の効果に加えて、2nd SMの定期検査周期間τ内の不検出効果を加える。PMHFとしては真値であるが、加えた不検出効果は、KSM,MPFが小さい時またはτが小さい時は無視できる。 MPMHF=(1−KIF,RF)λIF+KIF,RFλIFλSM((1−KSM,MPF)Tlifetime+KSM,MPFτ)
Method 3の係数の効果を3Dグラフに表すと図929.2のような形になります。
記事#927で述べたように、KMPFが小さいかτが小さい場合にはこの効果は無視できます。
なお、本稿はRAMS 2027に投稿予定のため一部を秘匿していますが、論文公開後の2027年2月頃に開示予定です。
† S. Atsushi, "A Framework for Performing Quantitative Fault Tree Analyses for Subsystems with Periodic Repairs," 2021 Annual Reliability and Maintainability Symposium (RAMS), Orlando, FL, USA, 2021, pp. 1-6.
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