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PMHF式の導出別法 (4) |
4.3. 確率計算の統合
規格Part 10ではSMの診断率DCをKIF,RF、SM2の診断率DC2をKSM,MPFとしています。それらを用いれば(988.1)は、 Pr{VSG}=Pr{VSG.RF}+Pr{VSG.DPF'}=Pr{¯IF∩¯DC}+12Pr{¯IF}Pr{¯SM∩DC}=(1−DC)Pr{¯IF}+12DCPr{¯IF}Pr{¯SM}=(1−KIF,RF)λIFTlifetime+12KIF,RFλIFTlifetime[(1−KSM,MPF)λSMTlifetime+KSM,MPFλSMτ]=(1−KIF,RF)λIFTlifetime+12KIF,RFλIFλSMTlifetime[(1−KSM,MPF)Tlifetime+KSM,MPFτ] よって、PMHFは(990.1)の両辺をTlifetimeで割って求められるので、 MPMHF=1TlifetimePr{VSG}=(1−KIF,RF)λIF+12KIF,RFλIFλSM[(1−KSM,MPF)Tlifetime+KSM,MPFτ]
4.4 規格式との比較
これは規格第1版のPMHF式と正確に一致します。規格式は両辺をTlifetimeで割ることをわざわざ明示しています。

ただし、以下のように読み替えます。m→IF、sm→SM、他の定数はPart 10で定義されています。 {λm,RF=(1−KIF,RF)λIFλm,DPF=KIF,RFλIFλsm,DPF,latent=(1−KSM,MPF)λSMλsm,DPF,detected=KSM,MPFλSM 図104.2で示すように規格初版のPMHF式には0.5という定数がありましたが、実は「SMが先に故障した場合に限る」ことから0.5が掛かっていたわけでした。
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