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Fault treeの自動生成 (12) |
Method 3のRBD
次に冗長系EPSの2nd SMありのモデル(手法3)を作成させます。RBDはMethod 2と同じです。
MARDを取得する前にあらかじめExcelにより正解値を求めておくと、図922.2のように頂上侵害確率は8.425e-4、PMHFは再度増加し56.2[FIT]となります。ただしこれはτ=3,420[H]のときであり、論文ではτ=1[H]のようなので、その場合は頂上侵害確率やPMHFはMethod 2とほぼ同じ値となります。
このように、定期検査周期であるτがある程度大きい場合にはPMHFに大きな影響を与えます。とは言えそれはこの例のように、冗長構成を取り残余故障率が低い場合に限られます。
ここで、過去記事においてτ=3,420[H]としましたが、実はτ=24⋅30⋅6≈4,320[H]の誤りでした。これは仮に定期検査周期を半年にしたためです。

なお、本稿はRAMS 2027に投稿予定のため一部を秘匿していますが、論文公開後の2027年2月頃に開示予定です。