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PMHF式の導出 |
DPFの場合のPMHFの導出
エレメントAが先に故障し、引き続いてエレメントBが故障する場合のDPFのPMHFは「エレメントAが故障してレイテント状態になっている場合にエレメントBが故障する、車両寿命間のDPF確率の時間平均」であり、DPF(2)で求めたように、(14.6)を用いて MPMHF,A→B=1TlifetimeFA→B(Tlifetime)≈12λA,DPF,lλBTlifetime と求められます。
故障がレイテントとなる場合
ところが(15.1)はまだ場合分けが不足しています。先にエレメントAに起きた故障がレイテントになる場合は、一般的には時刻t=τにおいて、安全機構の検出漏れとなる場合ですが、さらに安全機構の検出が間に合わない場合、言い換えれば検出までにエレメントAに故障が起きる場合も加える必要があります。なぜなら、安全機構は検出周期τで検出しますが、τまでにエレメントAに発生した故障はτまでは検出されないため、その間はレイテントとなる可能性が若干でも存在するからです。
この点について次稿で掘り下げて行きたいと思います。