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EOTTIの考え直し (3) |
前稿において、ようやくSM1にEOTTI制約がある場合についてのMPMHFが求められたので、今回は以前のブログ記事にならい、非冗長におけるEOTTIの制約を求めます。ただし、MPFDIを定めないとEOTTIが定まらないという制約があるので、MPFDIを100H, 10H, 1Hのように振ってみます。
さて、非冗長であることから(385.1)にKIF,det=1を代入し、 MPMHF=(1−TeottiTmpfdiKIF,RF)λIF+TeottiTmpfdiKIF,RFα ただし、 α:=12λIFλSM[(1−KSM,MPF)Tlifetime+KSM,MPFTmpfdi] となります。よって、EOTTIの最大値は、 MPMHF−λIFα−λIF⋅TmpfdiKIF,RF=MPMHF−λIF12λIFλSM[(1−KSM,MPF)Tlifetime+KSM,MPFTmpfdi]−λIF⋅TmpfdiKIF,RF= で求められます。
規格に記述されている数値を入れてみたところ、矛盾が起きました。その理由は規格が誤ったPMHF方程式に基づいているためのようです。従ってEOTTIの最大値を具体的な数値について議論することは断念しました。
なお、本稿はRAMS 2027に投稿予定のため一部を秘匿していますが、論文公開後の2027年2月頃に開示予定です。