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Pongと強化学習 (70) |
以下の式が出てきたので、具体的にはどう実装したら良いかを聞いてみます。
a∗=argmaxaQ(s,a;θ)
Q値の選択と関連する行動aの選択に関しては、いくつかのポイントを明確にする必要があります。以下、順を追って説明します。
Q値の選択
バッチ処理:一般的に、Q-networkはバッチ処理を通じて複数の状態に対するQ値を一度に計算します。しかし、ある特定の状態sに対する最適な行動a∗の選択に際しては、その状態における全ての可能な行動aに対するQ値の中から最大のものを選び出すことになります。この選択は、その状態における行動のセットに基づいています。
過去履歴からの選択:行動a∗の選択は、過去の履歴からではなく、現在の状態sに基づいて行われます。エージェントが現在の状態において取り得る全ての行動に対してQ値を計算し、その中から最も高いQ値を持つ行動を選択します。
選択の方法
- 大小比較:最適な行動a∗の選択は、単純な大小比較によって行われます。具体的には、現在の状態sにおける全ての可能な行動aに対して計算されたQ値の中から、最も大きいQ値を持つ行動が選択されます。
行動aの逆引き
- 行動の逆引き:Q値Q(s,a;θ)の計算において、aは入力の一部ですが、最適な行動a∗を選択する際には、各行動に対するQ値を計算し、そのQ値の中から最大値を持つ行動を「逆引き」する形で特定します。つまり、Q値の計算時にはすでにどの行動がどのQ値に対応するかがわかっているため、最大のQ値を出した行動を直接特定できます。
実装の方法
- 実装上の処理:プログラミングにおいては、ある状態sに対する全行動aのQ値をベクトルやリストとして保持し、最大のQ値を持つ要素のインデックスを取得することで、最適な行動a∗を効率的に選択することが一般的です。このプロセスは、多くのプログラミング言語や機械学習フレームワークでサポートされている操作です。
このように、Q値から最適な行動a∗を選択するプロセスは、現在の状態における全行動に対するQ値の評価と、それらの中から最大値を持つ行動の特定に基づいています。
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