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Article #740

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posted by sakurai on February 11, 2024 #740

過去記事において不稼働度(Point Unavailability; PUA)を求めました。ここでは別の方式で不稼働度を求めてみます。

SMのフォールトが生起したとき、それがレイテントフォールトとなるかならないかは2nd SMの故障検出率で決定されます。これをKSM,MPFとすると、従来は KSM,MPF=Pr{detectable} としてPUAであるQ(t)を求めていました。

ここで新しく、 KSM,MPF=Pr{detected | failed at t} この式(740.2)に基づいてPUAを導出します。これは、修理が完全に確率的に行われることを意味し、検出されるされないは故障の原因によらずにSMの能力のみに依存することになります。

不稼働度Q(t)の一般式

稼働度(Point Availability; PA)の公式から不稼働度は以下のように表せます。

Q(t)=F(t)Tlifetime0m(x)R(tx)dx=F(t)ni=1M(iτ)R(tiτ) 意味としては、フォールトが起きて累積していく分から故障が修理され、各修理分が現在まで生き残っている分を引いたものとなります。ここでM(iτ)は定期修理点iτにおける修理率です。

Kパラメータの適用

さて、式(740.3)に式(740.1)を適用すれば、定期修理点iτにおける修理率M(iτ)はその時点での不稼働確率Q(iτ)に故障検出率をKSM,MPFかけたものとなることから、

Q(t)=F(t)ni=1KSM,MPFQ(iτ)R(tiτ) このQ(t)は定期修理区間毎に変わるので、定期修理区間をi=0,1,2,...で表せば、

{Q0(t)=0t=0Q1(t)=F(t)t(0,τ]Qn(t)=F(t)n1i=1KSM,MPFQi(iτ)R(tiτ)tτ

右辺に求めたいQ(t)を持つため、解析的に求めるのは困難であり、再帰的あるいは数値的に求めるしかありません。よってこれより次のQ2(t)を求めれば、 この(740.4)式は誤りであり、再検討したこの記事に続きます。 Q2(t)=F(t)KSM,MPFQ1(τ)R(tτ)=F(t)KSM,MPFF(τ)R(tτ)t(τ,2τ]

さらに次のQ3(t)は、 Q3(t)=F(t)KSM,MPFQ1(τ)R(tτ)KSM,MPFQ2(2τ)R(t2τ)=F(t)KSM,MPF[F(τ)R(tτ)+(F(2τ)KSM,MPFF(τ)R(2ττ))]R(t2τ)=F(t)KSM,MPF[F(τ)R(tτ)+(F(2τ)KSM,MPFF(τ)R(τ))R(t2τ)]t(2τ,3τ] このようにかなり複雑な形になるため、実用的には数値計算することになります。


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