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Article #579

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背理法の証明例

posted by sakurai on January 10, 2023 #579

有名な「素数は無限個存在する」という定理の証明を背理法で行います。

  1. 「素数が有限個である」と仮定する。
  2. Pを、有限個の中で最大の素数1とする。
  3. Q=P !+1という数Qを考える。
  4. Qが素数である場合は、明らかにQ>Pであり、2.に反するので、Qは合成数2
  5. Qが合成数である場合は、定義よりQを割り切る素数Rが存在し、またQ=P !+1であることから、QP以下の全ての素数で割り切れないため、R>Pであることになり、同じく2.に反す。
  6. 2.を仮定すると、必ず矛盾が起きるため2.は成立しない。よって、素数は無限個数あることが証明された。

1: 素数の定義:自然数XX自身と1で割り切れ(自明)、かつそれら以外の全ての自然数で割り切れないXを素数と呼ぶ。
2: 合成数の定義:自然数YY自身と1で割り切れ(自明)、かつそれら以外のYを割り切る素数が存在するとき、Yを合成数と呼ぶ。


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