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Pongと強化学習 (23) |
ポリシーをさらに深掘りします。
ポリシーπは、強化学習におけるエージェントの行動選択戦略を定義する関数です。つまり、πは関数であり、ある状態sにおいて、どの行動aを取るべきかを定義します。この関数は、状態sを入力として受け取り、その状態における各行動aを取る確率を出力します。
ポリシーの形式
確定的ポリシー: 確定的ポリシーの場合、ある状態sにおいて取るべき一つの行動aを直接指定します。これは関数π(s)として表され、状態sを入力として、単一の行動aを出力します。
π(s)=a
確率的ポリシー: 確率的ポリシーの場合、関数π(a|s)は、状態sにおいて各行動aを取る確率を指定します。つまり、ある状態における全ての可能な行動に対して、それぞれの行動を取る確率を出力します。
π(a|s)=P(A=a|S=s)
ポリシーの役割
ポリシーπは、強化学習においてエージェントがどのように行動選択を行うかを決定する基本的な要素です。エージェントの目的は、報酬の期待値を最大化するようなポリシーを見つけることです。学習プロセスを通じて、エージェントは環境からのフィードバック(報酬)に基づいてポリシーを改善し、より良い行動選択ができるようになります。
結論
ポリシーπはベクトルやスカラーではなく、関数です。これは、ある状態における行動選択の戦略を定義し、状態から行動へのマッピングを提供します。ポリシーは、エージェントがどのように行動すべきかを示す指針であり、強化学習における意思決定プロセスの核心をなすものです。