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Pongと強化学習 (108) |
コードの続きの説明です。
このコードブロックは、訓練されたDeep Q-Network (DQN) モデルを評価するプロセスを実行する部分です。ここで、evaluate
関数を使用して、保存されたモデルを特定の環境において複数のエピソードにわたってテストし、そのパフォーマンスを測定しています。以下、コードの各部分について詳しく説明します。
コードの詳細解説
1. 評価関数のインポート:
from dqn_eval import evaluate
この行では、DQNモデルを評価するための関数 evaluate
をインポートしています。この関数は通常、モデルのパフォーマンスをテストするために設計されたモジュールに定義されています。
2. モデル評価の実行:
episodic_returns = evaluate(
model_path,
make_env,
args.env_id,
eval_episode=10,
run_name=f"{run_name}-eval",
Model=QNetwork,
device=device,
epsilon=0.05,
)
- model_path: 評価するモデルのファイルパス。
- make_env: 環境を生成する関数。テスト時に使用する環境をセットアップするために必要です。
- args.env_id: 評価に使用する環境のID。これは具体的なゲームやタスクを指定するために使用されます。
- eval_episode: 評価を行うエピソードの数。ここでは10エピソードでモデルを評価しています。
- run_name: 評価のための実行名。ログや結果の保存に使われる名前を指定しています。
- Model: 使用するモデルクラス。ここでは
QNetwork
を指定しています。 - device: 評価を行うデバイス(CPUまたはGPU)。
- epsilon: 探索率。評価時には低い探索率(ここでは0.05)を設定することが一般的です。
役割と重要性
この評価プロセスは、訓練されたモデルが実際の環境でどれだけ効果的に機能するかを測定するために重要です。訓練中に得られた知見が新しい、未見の状況にどれだけ一般化できるかを確かめるために、通常、訓練環境とは異なる環境や設定で評価を行います。evaluate
関数は、特定のパラメータ(探索率など)の下でモデルの振る舞いを試験し、得られた報酬(episodic returns)を返します。これにより、モデルの性能を定量的に評価し、さらなる改善の方向性を定めることができます。